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Question 1 of 30
1. Question
ある成長著しいフィンテック企業の内部監査部門において、AML(アンチ・マネーロンダリング)コンプライアンス体制の有効性を評価する監査が計画されました。監査チームの選定において、6ヶ月前までAML部門のマネージャーとしてコンプライアンス・プログラムの構築を主導していた人物が、その専門性の高さから主担当として指名されました。この状況において、内部監査部門長(CAE)がIIAの倫理規定および国際標準に基づいて取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIA(内部監査人協会)の国際標準である属性基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた特定の業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれていると判断されます。このシナリオでは、監査人がわずか6ヶ月前までAML部門のマネージャーを務めていたため、自己監査のリスクが極めて高く、公正な評価が期待できません。したがって、組織的な独立性と個人の客観性を維持するために、当該監査人を対象の監査から外し、別の業務に再配置することが最も適切な対応となります。
不正解: シニア監査人による監督の強化や、役割をデータ抽出のみに限定する手法は、IIA基準が定める「過去1年以内の責任」という明確な客観性阻害要因を根本的に解消するものではありません。また、監査報告書への開示のみで監査を継続することは、他に代替の監査人が確保できる状況においては不適切であり、監査結果の信頼性に対する疑義を招く恐れがあります。専門知識の活用よりも、監査の客観性と信頼性の確保が優先されるべきです。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に責任を持っていた業務の監査に従事することは客観性の侵害にあたるため、再配置によって利益相反を回避する必要がある。
Incorrect
正解: IIA(内部監査人協会)の国際標準である属性基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた特定の業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれていると判断されます。このシナリオでは、監査人がわずか6ヶ月前までAML部門のマネージャーを務めていたため、自己監査のリスクが極めて高く、公正な評価が期待できません。したがって、組織的な独立性と個人の客観性を維持するために、当該監査人を対象の監査から外し、別の業務に再配置することが最も適切な対応となります。
不正解: シニア監査人による監督の強化や、役割をデータ抽出のみに限定する手法は、IIA基準が定める「過去1年以内の責任」という明確な客観性阻害要因を根本的に解消するものではありません。また、監査報告書への開示のみで監査を継続することは、他に代替の監査人が確保できる状況においては不適切であり、監査結果の信頼性に対する疑義を招く恐れがあります。専門知識の活用よりも、監査の客観性と信頼性の確保が優先されるべきです。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に責任を持っていた業務の監査に従事することは客観性の侵害にあたるため、再配置によって利益相反を回避する必要がある。
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Question 2 of 30
2. Question
ある成長中のフィンテック企業において、内部監査部門はAML(マネー・ローンダリング防止)取引モニタリングシステムの要件定義と設計に関するコンサルティング業務を提供しました。その6ヶ月後、年次監査計画に基づき、同じ内部監査人がこのシステムの運用有効性を評価する保証業務を担当することになりました。IIAの「国際内部監査職務専門実施フレームワーク(IPPF)」および倫理規定に照らし、客観性を維持するために取るべき最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: 内部監査人が過去1年以内にコンサルティング業務等で直接関与した活動に対して保証業務を行うことは、自己監査による客観性の欠如を招くため、IIAの国際基準(1130.A1)ではこれを制限しています。客観性を維持するためには、当該業務から少なくとも1年間の期間を置くか、設計に関与していない別の監査人をアサインすることが、専門的実施の原則に則った適切な対応となります。
不正解: 知識の活用を優先して監査を継続するアプローチは、自身の成果物を評価することになるため、客観性が著しく損なわれます。内部監査憲章に兼務の規定があったとしても、個別のエンゲージメントにおける利益相反を正当化することはできません。また、評価範囲を限定したり、結論の表明を避けたりする手法は、保証業務としての十分な証拠収集と独立した評価という本来の目的を果たせないため、不適切です。
ポイント: 内部監査人は、過去1年以内に自身が設計や運営に関与した業務の保証を行う場合、客観性の欠如を回避するために業務から退くか、別の監査人を割り当てなければならない。
Incorrect
正解: 内部監査人が過去1年以内にコンサルティング業務等で直接関与した活動に対して保証業務を行うことは、自己監査による客観性の欠如を招くため、IIAの国際基準(1130.A1)ではこれを制限しています。客観性を維持するためには、当該業務から少なくとも1年間の期間を置くか、設計に関与していない別の監査人をアサインすることが、専門的実施の原則に則った適切な対応となります。
不正解: 知識の活用を優先して監査を継続するアプローチは、自身の成果物を評価することになるため、客観性が著しく損なわれます。内部監査憲章に兼務の規定があったとしても、個別のエンゲージメントにおける利益相反を正当化することはできません。また、評価範囲を限定したり、結論の表明を避けたりする手法は、保証業務としての十分な証拠収集と独立した評価という本来の目的を果たせないため、不適切です。
ポイント: 内部監査人は、過去1年以内に自身が設計や運営に関与した業務の保証を行う場合、客観性の欠如を回避するために業務から退くか、別の監査人を割り当てなければならない。
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Question 3 of 30
3. Question
ある成長著しいフィンテック企業の内部監査部門は、新しく導入されるAMLモニタリングシステムの設計プロセスにおいて、アドバイザリーとしてのコンサルティング・サービスを提供するよう経営陣から要請を受けました。このプロジェクトの担当に指名された内部監査人は、6ヶ月前まで当該システムの導入を主導するIT部門のマネージャーを務めていました。この状況において、IIAの「倫理規定」および「国際職務実施基本枠組み(IPPF)」に基づき、内部監査人が取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIAの「国際職務実施基本枠組み(IPPF)」の基準1130.A1および1130.C1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対して保証業務を行う場合、客観性が損なわれると判断されます。コンサルティング業務においても、潜在的な客観性の欠如がある場合は、エンゲージメントを受け入れる前にクライアントに開示する必要があります。このシナリオでは、監査人がわずか6ヶ月前まで当該部門のマネージャーであったため、自己監査のバイアスが生じるリスクが極めて高く、最高監査責任者(CAE)への報告と適切な対応が不可欠です。
不正解: コンサルティング業務であれば独立性の要件が完全に緩和されるという考え方は誤りであり、内部監査の本質である客観性は常に維持されなければなりません。また、将来的に保証業務を担当しないという条件を設けるだけでは、現在のコンサルティングプロセスにおける判断の偏りを防ぐことはできません。さらに、専門知識(熟練度)を有していることは重要ですが、それが客観性の欠如を正当化する理由にはならず、倫理規定の「客観性」の原則を優先させる必要があります。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に責任者であった領域の業務に関与する場合、客観性の欠如を認識し、基準に基づいた適切な開示や回避措置を講じることが義務付けられている。
Incorrect
正解: IIAの「国際職務実施基本枠組み(IPPF)」の基準1130.A1および1130.C1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対して保証業務を行う場合、客観性が損なわれると判断されます。コンサルティング業務においても、潜在的な客観性の欠如がある場合は、エンゲージメントを受け入れる前にクライアントに開示する必要があります。このシナリオでは、監査人がわずか6ヶ月前まで当該部門のマネージャーであったため、自己監査のバイアスが生じるリスクが極めて高く、最高監査責任者(CAE)への報告と適切な対応が不可欠です。
不正解: コンサルティング業務であれば独立性の要件が完全に緩和されるという考え方は誤りであり、内部監査の本質である客観性は常に維持されなければなりません。また、将来的に保証業務を担当しないという条件を設けるだけでは、現在のコンサルティングプロセスにおける判断の偏りを防ぐことはできません。さらに、専門知識(熟練度)を有していることは重要ですが、それが客観性の欠如を正当化する理由にはならず、倫理規定の「客観性」の原則を優先させる必要があります。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に責任者であった領域の業務に関与する場合、客観性の欠如を認識し、基準に基づいた適切な開示や回避措置を講じることが義務付けられている。
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Question 4 of 30
4. Question
ある成長中のフィンテック企業において、内部監査人に任命された佐藤氏は、以前はAML(マネー・ローンダリング防止)オペレーション部門のマネージャーを務めていました。佐藤氏が内部監査職に異動してから10ヶ月が経過した際、年間監査計画に基づき、AMLオペレーション部門の効率性とコンプライアンス状況を評価する保証業務の担当者に指名されました。この状況において、IIA(内部監査人協会)の「国際内部監査職務専門実施フレームワーク(IPPF)」に基づき、佐藤氏が取るべき最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: IIAの属性基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対して保証業務を行う場合、客観性が損なわれているとみなされます。このシナリオでは、佐藤氏がAMLオペレーション部門のマネージャーを離れてから10ヶ月しか経過していないため、1年間の待機期間を満たしていません。したがって、佐藤氏は内部監査責任者(CAE)にこの事実を報告し、当該監査業務から身を引くことが、専門的実施基準および倫理規定における客観性の維持において不可欠な対応となります。
不正解: 他の監査人による査読を受けるという対応は、基準で定められた1年間の制限を無効にするものではなく、客観性の欠如を根本的に解決しません。また、保証業務をコンサルティング業務に変更するというアプローチも、客観性が損なわれている場合にはその旨をクライアントに開示する必要があり、単なる回避策として用いるのは不適切です。さらに、監査人本人が客観性に問題ないと主観的に判断して開示を怠ることは、組織的な独立性と個人の客観性を担保するための透明性を著しく損なう行為であり、認められません。
ポイント: 内部監査人が過去に実務責任を負っていた領域の監査を行う場合、異動から少なくとも1年間は客観性が損なわれていると判断し、適切な開示と業務の回避を行わなければなりません。
Incorrect
正解: IIAの属性基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対して保証業務を行う場合、客観性が損なわれているとみなされます。このシナリオでは、佐藤氏がAMLオペレーション部門のマネージャーを離れてから10ヶ月しか経過していないため、1年間の待機期間を満たしていません。したがって、佐藤氏は内部監査責任者(CAE)にこの事実を報告し、当該監査業務から身を引くことが、専門的実施基準および倫理規定における客観性の維持において不可欠な対応となります。
不正解: 他の監査人による査読を受けるという対応は、基準で定められた1年間の制限を無効にするものではなく、客観性の欠如を根本的に解決しません。また、保証業務をコンサルティング業務に変更するというアプローチも、客観性が損なわれている場合にはその旨をクライアントに開示する必要があり、単なる回避策として用いるのは不適切です。さらに、監査人本人が客観性に問題ないと主観的に判断して開示を怠ることは、組織的な独立性と個人の客観性を担保するための透明性を著しく損なう行為であり、認められません。
ポイント: 内部監査人が過去に実務責任を負っていた領域の監査を行う場合、異動から少なくとも1年間は客観性が損なわれていると判断し、適切な開示と業務の回避を行わなければなりません。
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Question 5 of 30
5. Question
ある成長著しいFintech企業において、内部監査部門はAML取引モニタリングシステムの有効性に関するアシュアランス業務を計画しています。この監査のリード監査人に指名されたA氏は、10ヶ月前までコンプライアンス部門のプロジェクトチームの一員として、当該システムの検知ロジックの設計と実装を直接担当していました。内部監査部門長(CAE)は、IIAの国際基準および倫理規定に基づき、この状況にどのように対処すべきですか。
Correct
正解: IIAの国際基準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれていると推定されると規定されています。本シナリオでは、リード監査人が10ヶ月前に当該システムの設計に関与しており、1年という制限期間を経過していないため、客観性の欠如を避けるために別の監査人を割り当てることが、基準に準拠した最も適切な対応となります。
不正解: 監査報告書での開示のみで対応するアプローチは、客観性の欠如が推定される状況下でのアシュアランス業務においては不十分であり、基準違反となります。また、アシュアランス業務をコンサルティング業務に変更するアプローチは、組織が本来必要としている独立した評価を回避することになり、根本的な解決にはなりません。部門長による厳格な監督を行うアプローチも、自己監査によるバイアスのリスクを完全には排除できず、1年以内の関与を禁止する具体的な基準を遵守できていません。
ポイント: 内部監査人は、過去1年以内に責任を持っていた業務に対してアシュアランス業務を提供してはならず、客観性の維持を最優先しなければなりません。
Incorrect
正解: IIAの国際基準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれていると推定されると規定されています。本シナリオでは、リード監査人が10ヶ月前に当該システムの設計に関与しており、1年という制限期間を経過していないため、客観性の欠如を避けるために別の監査人を割り当てることが、基準に準拠した最も適切な対応となります。
不正解: 監査報告書での開示のみで対応するアプローチは、客観性の欠如が推定される状況下でのアシュアランス業務においては不十分であり、基準違反となります。また、アシュアランス業務をコンサルティング業務に変更するアプローチは、組織が本来必要としている独立した評価を回避することになり、根本的な解決にはなりません。部門長による厳格な監督を行うアプローチも、自己監査によるバイアスのリスクを完全には排除できず、1年以内の関与を禁止する具体的な基準を遵守できていません。
ポイント: 内部監査人は、過去1年以内に責任を持っていた業務に対してアシュアランス業務を提供してはならず、客観性の維持を最優先しなければなりません。
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Question 6 of 30
6. Question
ある成長中のフィンテック企業において、新任の内部監査部門長(CAE)が内部監査憲章(チャーター)の策定を進めています。この企業では急速な事業拡大に伴い、AML/CFT管理体制の強化が急務となっています。CAEは、内部監査活動の目的、権限、責任を明確にするために憲章を起草しましたが、CEOからは「迅速な意思決定のため、取締役会の承認を待たずにCEOの決裁のみで運用を開始すべきだ」との提案を受けました。IIAの国際基準および専門的実施のフレームワーク(IPPF)に基づき、CAEが取るべき最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: IIAの国際基準(属性基準1000)において、内部監査憲章は内部監査活動の目的、権限、責任を正式に定義する極めて重要な文書です。この憲章は、内部監査最高責任者(CAE)が起草し、上級管理職と協議した上で、最終的に取締役会(または監査委員会)の承認を得る必要があります。取締役会による承認は、内部監査部門が組織内で独立性を保ち、監査業務を遂行するために必要な情報や資産への無制限のアクセス権を公的に保証するために不可欠な手続きです。
不正解: 経営陣(CEO)の決裁のみで運用を開始する、あるいは事後報告で済ませるというアプローチは、内部監査の組織的な独立性を弱め、IIA基準に抵触します。また、憲章の適用範囲を特定の業務(AMLなど)に限定して承認プロセスを簡略化しようとする試みは、内部監査活動全体の定義を不完全なものにします。さらに、CAEが独断で憲章を確定させることは、ガバナンスの観点から不適切であり、取締役会が内部監査活動を監督する責任を果たす機会を奪うことになります。
ポイント: 内部監査憲章は、組織的な独立性と権限を確立するために、必ず取締役会による正式な承認を受けなければならない。
Incorrect
正解: IIAの国際基準(属性基準1000)において、内部監査憲章は内部監査活動の目的、権限、責任を正式に定義する極めて重要な文書です。この憲章は、内部監査最高責任者(CAE)が起草し、上級管理職と協議した上で、最終的に取締役会(または監査委員会)の承認を得る必要があります。取締役会による承認は、内部監査部門が組織内で独立性を保ち、監査業務を遂行するために必要な情報や資産への無制限のアクセス権を公的に保証するために不可欠な手続きです。
不正解: 経営陣(CEO)の決裁のみで運用を開始する、あるいは事後報告で済ませるというアプローチは、内部監査の組織的な独立性を弱め、IIA基準に抵触します。また、憲章の適用範囲を特定の業務(AMLなど)に限定して承認プロセスを簡略化しようとする試みは、内部監査活動全体の定義を不完全なものにします。さらに、CAEが独断で憲章を確定させることは、ガバナンスの観点から不適切であり、取締役会が内部監査活動を監督する責任を果たす機会を奪うことになります。
ポイント: 内部監査憲章は、組織的な独立性と権限を確立するために、必ず取締役会による正式な承認を受けなければならない。
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Question 7 of 30
7. Question
ある成長著しいフィンテック企業の内部監査人が、AML(アンチ・マネーロンダリング)コンプライアンス部門の年次監査を担当することになりました。しかし、この監査人は6ヶ月前まで同部門のコンプライアンス・オフィサーとして勤務しており、現在監査対象となっている取引モニタリング・システムの設計と導入を主導していました。内部監査部門長(CAE)が、IIAの国際基準および倫理規定に基づき、客観性の欠如を回避するために取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIA(内部監査人協会)の国際基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対して保証業務(アシュアランス)を行うことは、客観性を損なうと見なされます。このシナリオでは、監査人がわずか6ヶ月前までAML部門の責任ある立場(コンプライアンス・オフィサー)にあり、システムの設計にも関与していたため、自己監査のリスクが極めて高い状態です。したがって、客観性を維持するためには、当該監査人をこの特定の監査業務から外し、利害関係のない別の監査人を割り当てることが、規制および倫理的観点から最も適切な判断となります。
不正解: 監督者を付けて監査を継続させるというアプローチは、軽微な客観性の懸念には有効な場合がありますが、1年以内の直接的な業務責任という明確な基準違反を解消するには不十分です。また、過去の経歴を報告書に開示するだけで監査を継続させることは、客観性の欠如を認めたまま業務を遂行することになり、監査結果の信頼性を根本から損ないます。コンサルティング業務として実施するというアプローチについても、過去に直接的な責任があった領域に対しては、たとえ助言であっても客観的な視点が欠如する恐れがあり、独立性の制限を回避するための手段として用いるべきではありません。
ポイント: 内部監査人は、過去1年以内に自らが直接責任を負っていた業務の監査を担当してはならず、客観性が損なわれる可能性がある場合は、アサインの変更などの適切な措置を講じなければならない。
Incorrect
正解: IIA(内部監査人協会)の国際基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対して保証業務(アシュアランス)を行うことは、客観性を損なうと見なされます。このシナリオでは、監査人がわずか6ヶ月前までAML部門の責任ある立場(コンプライアンス・オフィサー)にあり、システムの設計にも関与していたため、自己監査のリスクが極めて高い状態です。したがって、客観性を維持するためには、当該監査人をこの特定の監査業務から外し、利害関係のない別の監査人を割り当てることが、規制および倫理的観点から最も適切な判断となります。
不正解: 監督者を付けて監査を継続させるというアプローチは、軽微な客観性の懸念には有効な場合がありますが、1年以内の直接的な業務責任という明確な基準違反を解消するには不十分です。また、過去の経歴を報告書に開示するだけで監査を継続させることは、客観性の欠如を認めたまま業務を遂行することになり、監査結果の信頼性を根本から損ないます。コンサルティング業務として実施するというアプローチについても、過去に直接的な責任があった領域に対しては、たとえ助言であっても客観的な視点が欠如する恐れがあり、独立性の制限を回避するための手段として用いるべきではありません。
ポイント: 内部監査人は、過去1年以内に自らが直接責任を負っていた業務の監査を担当してはならず、客観性が損なわれる可能性がある場合は、アサインの変更などの適切な措置を講じなければならない。
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Question 8 of 30
8. Question
ある成長中のフィンテック企業において、内部監査部門のシニア監査員である佐藤氏は、来月の監査計画に基づき、AML(マネー・ローンダリング防止)取引モニタリングシステムの有効性評価を担当することになりました。しかし、佐藤氏は10ヶ月前までコンプライアンス部門に所属しており、当該システムの要件定義および実装プロジェクトに主要メンバーとして深く関与していました。この状況において、IIA(内部監査人協会)の「国際内部監査職務専門的実施の基準」および倫理規定に基づき、佐藤氏が取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIA(内部監査人協会)の国際基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれていると推定されます。本シナリオでは、佐藤氏が当該システムの設計に関与してから10ヶ月しか経過していないため、客観性の侵害に該当します。このような場合、監査人は直ちに内部監査責任者(CAE)に状況を開示し、担当の変更や、客観性を担保するための適切な監督体制の構築などの措置を講じる必要があります。これは、自己監査によるバイアスを排除し、監査結果の信頼性を維持するために不可欠なプロセスです。
不正解: 専門知識を理由に監査を継続するアプローチは、自己監査のバイアスを無視しており、IIAの客観性に関する基準に違反します。たとえ意図的な偏向がなくても、外観上の独立性が保たれません。また、報告書の作成のみを他者に委託する手法も、評価プロセス自体に佐藤氏の主観が混入するリスクを排除できないため不十分です。さらに、被監査部門であるコンプライアンス部門の責任者に誓約書を提出する行為は、報告ルートとして不適切であり、内部監査の組織的な独立性を損なう恐れがあります。独立性と客観性の問題は、組織内の独立したラインである内部監査責任者を通じて解決されるべきです。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接関与した業務の監査を行うことは客観性の侵害とみなされるため、内部監査責任者への報告と適切な回避措置が必須である。
Incorrect
正解: IIA(内部監査人協会)の国際基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれていると推定されます。本シナリオでは、佐藤氏が当該システムの設計に関与してから10ヶ月しか経過していないため、客観性の侵害に該当します。このような場合、監査人は直ちに内部監査責任者(CAE)に状況を開示し、担当の変更や、客観性を担保するための適切な監督体制の構築などの措置を講じる必要があります。これは、自己監査によるバイアスを排除し、監査結果の信頼性を維持するために不可欠なプロセスです。
不正解: 専門知識を理由に監査を継続するアプローチは、自己監査のバイアスを無視しており、IIAの客観性に関する基準に違反します。たとえ意図的な偏向がなくても、外観上の独立性が保たれません。また、報告書の作成のみを他者に委託する手法も、評価プロセス自体に佐藤氏の主観が混入するリスクを排除できないため不十分です。さらに、被監査部門であるコンプライアンス部門の責任者に誓約書を提出する行為は、報告ルートとして不適切であり、内部監査の組織的な独立性を損なう恐れがあります。独立性と客観性の問題は、組織内の独立したラインである内部監査責任者を通じて解決されるべきです。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接関与した業務の監査を行うことは客観性の侵害とみなされるため、内部監査責任者への報告と適切な回避措置が必須である。
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Question 9 of 30
9. Question
ある成長著しいFintech企業の内部監査部門に所属する監査人は、10ヶ月前までコンプライアンス部門のプロジェクトチームの一員として、新しいAML取引モニタリングシステムの設計と導入に深く関与していました。現在、年次内部監査計画に基づき、このシステムの運用有効性を評価する監査エンゲージメントの主担当者に指名されました。この監査人はシステムの仕様を熟知しており、効率的な監査が可能であると考えています。IIAの倫理規定および「国際内部監査職務専門的実施の基準」に照らし、客観性を維持するためにこの監査人が取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIAの「国際内部監査職務専門的実施の基準」1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務について保証業務を行う場合、客観性が損なわれていると判断されます。このシナリオでは、監査人がシステムの導入に関与してから10ヶ月しか経過しておらず、1年間の待機期間を満たしていません。したがって、客観性の侵害の可能性を内部監査責任者(CAE)に開示し、担当を外れるなどの適切な措置を講じることが、倫理規定および専門的実施基準における誠実性と客観性の維持に直結します。
不正解: 専門知識を理由に自己の客観性に問題がないと宣言して監査を継続するアプローチは、外観上の客観性を著しく損なうため不適切です。また、予備調査の範囲を拡大して報告書に明記する手法や、外部コンサルタントの評価をレビューする形式に変更する手法は、依然として過去の自分たちの成果物を評価する「自己監査」のバイアスを排除できず、1年間の待機期間という明確な基準に違反しています。これらの代替案は、根本的な客観性の侵害を解決するものではありません。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接関与した業務を監査することは客観性の侵害とみなされるため、速やかに内部監査責任者に報告し、適切な回避措置を講じる必要があります。
Incorrect
正解: IIAの「国際内部監査職務専門的実施の基準」1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務について保証業務を行う場合、客観性が損なわれていると判断されます。このシナリオでは、監査人がシステムの導入に関与してから10ヶ月しか経過しておらず、1年間の待機期間を満たしていません。したがって、客観性の侵害の可能性を内部監査責任者(CAE)に開示し、担当を外れるなどの適切な措置を講じることが、倫理規定および専門的実施基準における誠実性と客観性の維持に直結します。
不正解: 専門知識を理由に自己の客観性に問題がないと宣言して監査を継続するアプローチは、外観上の客観性を著しく損なうため不適切です。また、予備調査の範囲を拡大して報告書に明記する手法や、外部コンサルタントの評価をレビューする形式に変更する手法は、依然として過去の自分たちの成果物を評価する「自己監査」のバイアスを排除できず、1年間の待機期間という明確な基準に違反しています。これらの代替案は、根本的な客観性の侵害を解決するものではありません。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接関与した業務を監査することは客観性の侵害とみなされるため、速やかに内部監査責任者に報告し、適切な回避措置を講じる必要があります。
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Question 10 of 30
10. Question
あるフィンテック企業の内部監査部門に所属する監査人が、AML/KYC部門の年間業務監査の主担当者に指名されました。しかし、この監査人は8ヶ月前まで当該AML/KYC部門のマネージャーとして、顧客受け入れ審査やリスク評価の承認プロセスを直接統括していました。内部監査の独立性と客観性を維持するために、この監査人または内部監査責任者(CAE)が取るべき最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: IIA(内部監査人協会)の国際標準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれているとみなされると規定されています。このシナリオでは、監査人がAML/KYC部門を離れてから8ヶ月しか経過していないため、客観性の欠如(自己監査のバイアス)を避けるために、内部監査責任者(CAE)に報告し、別の監査人を割り当てることが、専門的実施の国際枠組み(IPPF)に則った最も適切な対応です。
不正解: 監査報告書への開示のみで監査を継続するアプローチは、基準で定められた1年間の待機期間を満たしていないため、客観性の侵害を解消できません。また、上級監査人による監督や、担当範囲を限定して監査を実施する手法も、過去の責任範囲が組織全体に及ぶマネージャー職であった場合、影響を完全に排除することは困難であり、独立性と客観性の外観を損なうリスクが残ります。基準は、このような状況下でのアシュアランス業務への従事自体を避けることを求めています。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた活動の監査を行うことは客観性の侵害とみなされるため、当該業務の担当から外れる必要があります。
Incorrect
正解: IIA(内部監査人協会)の国際標準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれているとみなされると規定されています。このシナリオでは、監査人がAML/KYC部門を離れてから8ヶ月しか経過していないため、客観性の欠如(自己監査のバイアス)を避けるために、内部監査責任者(CAE)に報告し、別の監査人を割り当てることが、専門的実施の国際枠組み(IPPF)に則った最も適切な対応です。
不正解: 監査報告書への開示のみで監査を継続するアプローチは、基準で定められた1年間の待機期間を満たしていないため、客観性の侵害を解消できません。また、上級監査人による監督や、担当範囲を限定して監査を実施する手法も、過去の責任範囲が組織全体に及ぶマネージャー職であった場合、影響を完全に排除することは困難であり、独立性と客観性の外観を損なうリスクが残ります。基準は、このような状況下でのアシュアランス業務への従事自体を避けることを求めています。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた活動の監査を行うことは客観性の侵害とみなされるため、当該業務の担当から外れる必要があります。
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Question 11 of 30
11. Question
新設されたフィンテック企業の最高監査責任者(CAE)として、あなたは内部監査憲章の草案を作成し、監査委員会に提出しました。委員会からは、内部監査活動が組織内で適切に機能するための「権限」と「責任」の範囲を、IIAの国際基準に準拠してより具体化するよう指示を受けました。この状況において、内部監査憲章に記載すべき内容として最も適切なものはどれですか。
Correct
正解: 内部監査憲章(チャーター)は、内部監査活動の目的、権限、および責任を正式に定義する極めて重要な文書です。IIA(内部監査人協会)の国際基準によれば、憲章には内部監査人がその職務を遂行するために必要な、組織内の記録、人員、および物理的資産への制限のないアクセス権を明記しなければなりません。また、内部監査活動が提供する保証業務とコンサルティング業務の性質を明確に定義することで、組織内での役割と期待値を一致させることが求められます。これにより、監査活動の独立性と客観性の基盤が確立されます。
不正解: 特定の業務プロセスに対する直接的な責任や権限を内部監査人に付与するアプローチは、将来的な監査における客観性を著しく損なうため不適切です。内部監査人は、自らが過去に責任を持っていた業務を監査すべきではありません。また、予算や人員配置の最終決定権を最高経営責任者(CEO)のみに帰属させることは、組織的な独立性を弱めるリスクがあります。基準では、最高監査責任者は機能的には取締役会(または監査委員会)に報告し、行政的にCEOに報告することが推奨されています。さらに、財務報告を対象外としてコンサルティング業務に特化させることは、組織全体のガバナンス、リスク管理、コントロールを総合的に評価するという内部監査の定義と使命に反します。
ポイント: 内部監査憲章は、組織内のあらゆるリソースへの制限のないアクセス権を保証し、保証とコンサルティングの両機能を明確に定義することで、独立性と客観性を担保しなければならない。
Incorrect
正解: 内部監査憲章(チャーター)は、内部監査活動の目的、権限、および責任を正式に定義する極めて重要な文書です。IIA(内部監査人協会)の国際基準によれば、憲章には内部監査人がその職務を遂行するために必要な、組織内の記録、人員、および物理的資産への制限のないアクセス権を明記しなければなりません。また、内部監査活動が提供する保証業務とコンサルティング業務の性質を明確に定義することで、組織内での役割と期待値を一致させることが求められます。これにより、監査活動の独立性と客観性の基盤が確立されます。
不正解: 特定の業務プロセスに対する直接的な責任や権限を内部監査人に付与するアプローチは、将来的な監査における客観性を著しく損なうため不適切です。内部監査人は、自らが過去に責任を持っていた業務を監査すべきではありません。また、予算や人員配置の最終決定権を最高経営責任者(CEO)のみに帰属させることは、組織的な独立性を弱めるリスクがあります。基準では、最高監査責任者は機能的には取締役会(または監査委員会)に報告し、行政的にCEOに報告することが推奨されています。さらに、財務報告を対象外としてコンサルティング業務に特化させることは、組織全体のガバナンス、リスク管理、コントロールを総合的に評価するという内部監査の定義と使命に反します。
ポイント: 内部監査憲章は、組織内のあらゆるリソースへの制限のないアクセス権を保証し、保証とコンサルティングの両機能を明確に定義することで、独立性と客観性を担保しなければならない。
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Question 12 of 30
12. Question
あるフィンテック企業の内部監査部門に所属する監査人は、年次監査計画に基づき、AML(マネー・ローンダリング防止)コンプライアンス部門の業務監査を担当することになりました。しかし、この監査人は8か月前まで当該AML部門のマネージャーを務めており、現在運用されている主要なモニタリング・システムの要件定義や内部統制フローの多くを自ら設計し、導入を主導した経緯があります。この状況において、IIAの倫理規定および専門的実施基準に基づき、内部監査人が取るべき最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: IIAの「国際内部監査職務専門実施フレームワーク(IPPF)」の実務基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対して保証業務を行う場合、客観性が損なわれると判断されます。本シナリオでは、監査人が当該部門のマネージャーを離れてから8か月しか経過しておらず、自身が設計・導入した管理体制を自ら評価することは「自己監査」にあたり、客観的な評価が不可能です。したがって、監査責任者(CAE)に状況を報告し、担当から外れることが、倫理規定および専門的実施基準に基づいた適切な対応となります。
不正解: 効率性や業務知識を理由に監査を継続するアプローチは、客観性の欠如という根本的なガバナンス上の問題を軽視しており、監査結果の信頼性を損なうため不適切です。外部コンサルタントをアドバイザーとして起用したとしても、意思決定や評価の主導権が当該監査人にある限り、自己監査のリスクは解消されません。また、半年以上の経過や経歴の開示のみでは、基準が定める「1年」という期間要件を満たしておらず、客観性の侵害を正当化する十分な理由にはなりません。
ポイント: 内部監査人は、過去1年以内に自らが責任を負っていた業務の保証業務に従事してはならず、客観性が損なわれる場合は直ちに報告し適切な措置を講じる必要がある。
Incorrect
正解: IIAの「国際内部監査職務専門実施フレームワーク(IPPF)」の実務基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対して保証業務を行う場合、客観性が損なわれると判断されます。本シナリオでは、監査人が当該部門のマネージャーを離れてから8か月しか経過しておらず、自身が設計・導入した管理体制を自ら評価することは「自己監査」にあたり、客観的な評価が不可能です。したがって、監査責任者(CAE)に状況を報告し、担当から外れることが、倫理規定および専門的実施基準に基づいた適切な対応となります。
不正解: 効率性や業務知識を理由に監査を継続するアプローチは、客観性の欠如という根本的なガバナンス上の問題を軽視しており、監査結果の信頼性を損なうため不適切です。外部コンサルタントをアドバイザーとして起用したとしても、意思決定や評価の主導権が当該監査人にある限り、自己監査のリスクは解消されません。また、半年以上の経過や経歴の開示のみでは、基準が定める「1年」という期間要件を満たしておらず、客観性の侵害を正当化する十分な理由にはなりません。
ポイント: 内部監査人は、過去1年以内に自らが責任を負っていた業務の保証業務に従事してはならず、客観性が損なわれる場合は直ちに報告し適切な措置を講じる必要がある。
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Question 13 of 30
13. Question
ある大手フィンテック企業の内部監査人が、AML(マネー・ローンダリング防止)取引モニタリングシステムの有効性に関する監査を実施することになりました。しかし、この監査人は10ヶ月前までコンプライアンス部門に所属しており、当該システムの要件定義と導入プロジェクトに直接関与していました。この状況において、内部監査の専門的実施の国際標準に基づき、客観性を維持するために内部監査部門長(CAE)が取るべき最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: IIA(内部監査人協会)の国際標準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対して保証業務(アシュアランス)を提供する場合、客観性が損なわれているとみなされると規定されています。本シナリオでは、監査人が10ヶ月前まで当該システムの導入に直接関与していたため、客観的な評価が期待できない「利益相反」の状態にあります。したがって、組織的な独立性と個人の客観性を維持するためには、当該監査人を業務から除外し、過去に関与のない第三者を割り当てることが、規制および倫理的観点から最も適切な対応となります。
不正解: 監査報告書の最終承認をCAEが行うことや、監督の頻度を高めるという対応は、監査人本人の心理的バイアスや「自己監査」のリスクを根本的に解消するものではありません。また、過去の知識を効率性のために利用することは、監査の信頼性の基盤である客観性を損なう代償としては不適切です。透明性の確保のために過去の役割を開示することは重要ですが、保証業務においては、1年以内の直接的な関与がある場合は開示だけで済ませるのではなく、原則としてその業務自体を回避すべきであるとされています。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に責任を持っていた業務の監査を行うことは、客観性の欠如とみなされるため、人員配置の変更による利益相反の回避が必須である。
Incorrect
正解: IIA(内部監査人協会)の国際標準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対して保証業務(アシュアランス)を提供する場合、客観性が損なわれているとみなされると規定されています。本シナリオでは、監査人が10ヶ月前まで当該システムの導入に直接関与していたため、客観的な評価が期待できない「利益相反」の状態にあります。したがって、組織的な独立性と個人の客観性を維持するためには、当該監査人を業務から除外し、過去に関与のない第三者を割り当てることが、規制および倫理的観点から最も適切な対応となります。
不正解: 監査報告書の最終承認をCAEが行うことや、監督の頻度を高めるという対応は、監査人本人の心理的バイアスや「自己監査」のリスクを根本的に解消するものではありません。また、過去の知識を効率性のために利用することは、監査の信頼性の基盤である客観性を損なう代償としては不適切です。透明性の確保のために過去の役割を開示することは重要ですが、保証業務においては、1年以内の直接的な関与がある場合は開示だけで済ませるのではなく、原則としてその業務自体を回避すべきであるとされています。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に責任を持っていた業務の監査を行うことは、客観性の欠如とみなされるため、人員配置の変更による利益相反の回避が必須である。
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Question 14 of 30
14. Question
急成長中のフィンテック企業において、内部監査部門は新しいAML(アンチ・マネーロンダリング)監視システムの導入プロジェクトに対し、コンサルティング・サービスとして助言を行うよう要請されました。このプロジェクトは6ヶ月間にわたり、システムの要件定義から実装までをカバーしています。IIAの「内部監査の専門的実施の国際基準」および倫理規定に基づき、将来の客観性を保護しつつ、この要請に対応するための最も適切な方法はどれですか。
Correct
正解: 内部監査人がコンサルティング・サービスを提供する際、IIAの基準では、監査人がマネジメントの責任(意思決定や実装の承認など)を負わない限り、客観性は維持されるとされています。コントロールの設計に関する助言は組織に価値を提供する重要な活動ですが、最終的な決定権をプロジェクトチームに委ねることで、将来そのシステムを監査する際の自己監査による客観性の欠如を防ぐことができます。また、将来の保証業務において客観性が損なわれる可能性がある場合は、個別の検討と適切な開示が必要です。
不正解: プロジェクト期間中の助言を一切拒否するアプローチは、組織のガバナンスやリスク管理を改善するという内部監査の使命を果たしておらず、非効率的です。また、プロジェクトチームのメンバーとして設計や実装を直接担当することは、内部監査人が自ら作成したものを自ら監査する「自己監査」の状態を招き、客観性を著しく損なうため不適切です。報告先をIT部門の責任者のみに限定するアプローチは、内部監査活動の透明性を欠き、取締役会への報告義務や独立性の原則に反します。
ポイント: 内部監査人は、意思決定や実装の責任を負わずに助言を提供することで、コンサルティング・サービスと将来の保証業務における客観性の維持を両立させなければならない。
Incorrect
正解: 内部監査人がコンサルティング・サービスを提供する際、IIAの基準では、監査人がマネジメントの責任(意思決定や実装の承認など)を負わない限り、客観性は維持されるとされています。コントロールの設計に関する助言は組織に価値を提供する重要な活動ですが、最終的な決定権をプロジェクトチームに委ねることで、将来そのシステムを監査する際の自己監査による客観性の欠如を防ぐことができます。また、将来の保証業務において客観性が損なわれる可能性がある場合は、個別の検討と適切な開示が必要です。
不正解: プロジェクト期間中の助言を一切拒否するアプローチは、組織のガバナンスやリスク管理を改善するという内部監査の使命を果たしておらず、非効率的です。また、プロジェクトチームのメンバーとして設計や実装を直接担当することは、内部監査人が自ら作成したものを自ら監査する「自己監査」の状態を招き、客観性を著しく損なうため不適切です。報告先をIT部門の責任者のみに限定するアプローチは、内部監査活動の透明性を欠き、取締役会への報告義務や独立性の原則に反します。
ポイント: 内部監査人は、意思決定や実装の責任を負わずに助言を提供することで、コンサルティング・サービスと将来の保証業務における客観性の維持を両立させなければならない。
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Question 15 of 30
15. Question
急成長中のフィンテック企業において、新たに内部監査部門長(CAE)に任命された人物が、内部監査憲章の策定に取り組んでいます。CEOはコスト削減とリソースの有効活用を理由に、内部監査チームが日常的なAMLトランザクション・モニタリング業務の最終承認プロセスに直接関与することを提案しました。この状況において、IIAの内部監査の定義および専門的実施の国際標準に基づき、CAEが取るべき最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: IIAの内部監査の定義において、内部監査は「独立した客観的なアシュアランスおよびコンサルティング活動」とされています。日常的なAMLモニタリングの承認といった業務執行責任(マネジメント業務)を内部監査人が担うことは、将来的に自らの仕事を監査することになり、客観性と独立性を著しく損なう原因となります。したがって、内部監査憲章には、内部監査活動が業務執行責任を持たないことを明記し、独立性を担保することが不可欠です。
不正解: 日常的な業務を代行し、その評価を外部監査人に委ねるというアプローチは、内部監査部門自体の独立性の欠如を正当化するものではなく、IIA基準に適合しません。また、コンサルティング・サービスは助言や洞察を提供するものであり、意思決定や業務の実行責任を負うことは含まれません。さらに、内部監査憲章は組織における内部監査の地位を確立する重要な文書であり、CEOとの合意のみで確定させるのではなく、取締役会(または監査委員会)による正式な承認を得ることが義務付けられています。
ポイント: 内部監査の独立性と客観性を守るためには、内部監査憲章において業務執行責任を明確に排除し、取締役会による承認を得ることが不可欠である。
Incorrect
正解: IIAの内部監査の定義において、内部監査は「独立した客観的なアシュアランスおよびコンサルティング活動」とされています。日常的なAMLモニタリングの承認といった業務執行責任(マネジメント業務)を内部監査人が担うことは、将来的に自らの仕事を監査することになり、客観性と独立性を著しく損なう原因となります。したがって、内部監査憲章には、内部監査活動が業務執行責任を持たないことを明記し、独立性を担保することが不可欠です。
不正解: 日常的な業務を代行し、その評価を外部監査人に委ねるというアプローチは、内部監査部門自体の独立性の欠如を正当化するものではなく、IIA基準に適合しません。また、コンサルティング・サービスは助言や洞察を提供するものであり、意思決定や業務の実行責任を負うことは含まれません。さらに、内部監査憲章は組織における内部監査の地位を確立する重要な文書であり、CEOとの合意のみで確定させるのではなく、取締役会(または監査委員会)による正式な承認を得ることが義務付けられています。
ポイント: 内部監査の独立性と客観性を守るためには、内部監査憲章において業務執行責任を明確に排除し、取締役会による承認を得ることが不可欠である。
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Question 16 of 30
16. Question
内部監査部門の責任者(CAE)から、最近中途採用されたシニア監査員に対して以下のメッセージが届きました。「来月から開始されるAML顧客デューデリジェンス(CDD)プロセスの監査チームに、専門知識を持つあなたをアサインする予定です。しかし、あなたの経歴書を再確認したところ、8ヶ月前まで当行の第一線部門でCDDの最終承認責任者を務めていたことが分かりました。」この状況において、IIAの国際基準および倫理規定に基づき、監査員が取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIAの国際基準(1130.A1)では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた特定の業務について保証業務(アシュアランス)を行う場合、客観性が損なわれているとみなされます。このシナリオでは、監査員が8ヶ月前まで当該部門の責任者であったため、自己監査のバイアスが生じるリスクが極めて高く、客観性を維持するためにアサインの変更を申し出ることが、倫理規定および専門的実施の国際基準に合致する唯一の適切な行動です。
不正解: 以前の経験を活かして監査の質を高めるという考え方は、専門知識の活用としては一見合理的ですが、客観性の欠如という重大な基準違反を正当化できません。また、特定の人物との接触を避けたり、最終承認を他者に委ねたりする対策は、過去1年以内の直接的責任という事実に基づく客観性の侵害を根本的に解消するものではなく、不適切な対応となります。内部監査人は、外観上の独立性と精神的な客観性の両方を維持しなければなりません。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接的な責任を負っていた業務の監査に従事することは、客観性の侵害とみなされるため、直ちに報告し回避する必要がある。
Incorrect
正解: IIAの国際基準(1130.A1)では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた特定の業務について保証業務(アシュアランス)を行う場合、客観性が損なわれているとみなされます。このシナリオでは、監査員が8ヶ月前まで当該部門の責任者であったため、自己監査のバイアスが生じるリスクが極めて高く、客観性を維持するためにアサインの変更を申し出ることが、倫理規定および専門的実施の国際基準に合致する唯一の適切な行動です。
不正解: 以前の経験を活かして監査の質を高めるという考え方は、専門知識の活用としては一見合理的ですが、客観性の欠如という重大な基準違反を正当化できません。また、特定の人物との接触を避けたり、最終承認を他者に委ねたりする対策は、過去1年以内の直接的責任という事実に基づく客観性の侵害を根本的に解消するものではなく、不適切な対応となります。内部監査人は、外観上の独立性と精神的な客観性の両方を維持しなければなりません。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接的な責任を負っていた業務の監査に従事することは、客観性の侵害とみなされるため、直ちに報告し回避する必要がある。
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Question 17 of 30
17. Question
フィンテック企業である「ネオ・ペイメント社」は、半年前、AIを活用した新しいAML(マネーロンダリング防止)取引モニタリングシステムを導入しました。内部監査マネージャーは、その開発プロジェクトにおいて、コントロール設計に関する詳細なアドバイスをコンサルティングとして提供しました。現在、年間監査計画に基づき、このシステムの有効性を評価するアシュアランス業務が開始されようとしていますが、このマネージャーが監査チームのリーダーとして指名されました。IIAの倫理規定および国際基準に照らし、このマネージャーが取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIA(内部監査人協会)の国際職務実施基準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれていると推定されると規定されています。このシナリオでは、監査マネージャーがわずか6ヶ月前にシステムの設計に関与しており、自己監査(自ら設計したものを自ら評価する)のリスクが生じます。したがって、この状況を最高監査責任者(CAE)に報告し、設計に関与していない別の監査人に業務を割り当てることが、客観性を維持するための正しい手順です。
不正解: 監査報告書にコンサルティングの事実を記載して監査を継続するアプローチは、透明性は確保されますが、客観性の欠如という根本的な基準違反を解消できません。また、監査範囲を限定して一部のみを監査する手法は、システム全体の有効性を評価するというアシュアランス業務の目的を達成できず、依然として自己監査の懸念が残ります。他部署であるコンプライアンス部門のレビューを受ける手法は、内部監査独自の独立性と客観性を担保する基準の代替にはなりません。
ポイント: 過去1年以内に設計や運営に関与した業務に対してアシュアランス業務を行うことは客観性の侵害にあたるため、適切な開示と担当者の変更が必要である。
Incorrect
正解: IIA(内部監査人協会)の国際職務実施基準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれていると推定されると規定されています。このシナリオでは、監査マネージャーがわずか6ヶ月前にシステムの設計に関与しており、自己監査(自ら設計したものを自ら評価する)のリスクが生じます。したがって、この状況を最高監査責任者(CAE)に報告し、設計に関与していない別の監査人に業務を割り当てることが、客観性を維持するための正しい手順です。
不正解: 監査報告書にコンサルティングの事実を記載して監査を継続するアプローチは、透明性は確保されますが、客観性の欠如という根本的な基準違反を解消できません。また、監査範囲を限定して一部のみを監査する手法は、システム全体の有効性を評価するというアシュアランス業務の目的を達成できず、依然として自己監査の懸念が残ります。他部署であるコンプライアンス部門のレビューを受ける手法は、内部監査独自の独立性と客観性を担保する基準の代替にはなりません。
ポイント: 過去1年以内に設計や運営に関与した業務に対してアシュアランス業務を行うことは客観性の侵害にあたるため、適切な開示と担当者の変更が必要である。
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Question 18 of 30
18. Question
急成長中のフィンテック企業の内部監査部門長(CAE)は、内部監査憲章の年次見直しを行っています。経営陣は、AML(アンチ・マネーロンダリング)の取引モニタリング業務において、システム移行に伴う繁忙期に限り、内部監査人が一時的にモニタリング業務を代行できるよう憲章に明記することを提案しました。IIAの「内部監査の専門的実施の国際標準」および倫理規定に照らして、CAEが取るべき最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: 内部監査人が実際の業務(この場合はAML取引モニタリング)に直接的な責任を持つことは、IIAの「内部監査の専門的実施の国際標準」における客観性の原則に抵触します。内部監査人が自ら実施した業務を後に監査することは自己監査の懸念を生じさせ、独立した評価を不可能にします。したがって、内部監査憲章には、内部監査活動の権限と責任を定義する際、客観性を損なうような業務上の責任を負わないことを明記し、独立性を保護する必要があります。
不正解: コンサルティング・サービスとして業務代行を捉えるアプローチは誤りです。コンサルティングであっても、内部監査人が管理責任や意思決定を代行することは禁止されています。また、取締役会の承認を得たとしても、国際標準に反する内容を憲章に盛り込むことは適切ではありません。外部監査人による事後評価を条件とする案も、内部監査部門自体の客観性が損なわれるという根本的な問題を解決するものではなく、内部監査の使命である独立した保証の提供を妨げることになります。
ポイント: 内部監査憲章は、内部監査活動の独立性と客観性を維持するため、監査人が業務上の責任を負わないことを明確に規定しなければなりません。
Incorrect
正解: 内部監査人が実際の業務(この場合はAML取引モニタリング)に直接的な責任を持つことは、IIAの「内部監査の専門的実施の国際標準」における客観性の原則に抵触します。内部監査人が自ら実施した業務を後に監査することは自己監査の懸念を生じさせ、独立した評価を不可能にします。したがって、内部監査憲章には、内部監査活動の権限と責任を定義する際、客観性を損なうような業務上の責任を負わないことを明記し、独立性を保護する必要があります。
不正解: コンサルティング・サービスとして業務代行を捉えるアプローチは誤りです。コンサルティングであっても、内部監査人が管理責任や意思決定を代行することは禁止されています。また、取締役会の承認を得たとしても、国際標準に反する内容を憲章に盛り込むことは適切ではありません。外部監査人による事後評価を条件とする案も、内部監査部門自体の客観性が損なわれるという根本的な問題を解決するものではなく、内部監査の使命である独立した保証の提供を妨げることになります。
ポイント: 内部監査憲章は、内部監査活動の独立性と客観性を維持するため、監査人が業務上の責任を負わないことを明確に規定しなければなりません。
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Question 19 of 30
19. Question
急成長中のフィンテック企業において、内部監査部門は新しいAML(アンチ・マネーロンダリング)監視システムの導入プロジェクトに対し、コンサルティング・サービスとして助言を行うよう要請されました。このプロジェクトは6ヶ月間にわたり、システムの要件定義から実装までをカバーしています。IIAの「内部監査の専門的実施の国際基準」および倫理規定に基づき、将来の客観性を保護しつつ、この要請に対応するための最も適切な方法はどれですか。
Correct
正解: 内部監査人がコンサルティング・サービスを提供する際、IIAの基準では、監査人がマネジメントの責任(意思決定や実装の承認など)を負わない限り、客観性は維持されるとされています。コントロールの設計に関する助言は組織に価値を提供する重要な活動ですが、最終的な決定権をプロジェクトチームに委ねることで、将来そのシステムを監査する際の自己監査による客観性の欠如を防ぐことができます。また、将来の保証業務において客観性が損なわれる可能性がある場合は、個別の検討と適切な開示が必要です。
不正解: プロジェクト期間中の助言を一切拒否するアプローチは、組織のガバナンスやリスク管理を改善するという内部監査の使命を果たしておらず、非効率的です。また、プロジェクトチームのメンバーとして設計や実装を直接担当することは、内部監査人が自ら作成したものを自ら監査する「自己監査」の状態を招き、客観性を著しく損なうため不適切です。報告先をIT部門の責任者のみに限定するアプローチは、内部監査活動の透明性を欠き、取締役会への報告義務や独立性の原則に反します。
ポイント: 内部監査人は、意思決定や実装の責任を負わずに助言を提供することで、コンサルティング・サービスと将来の保証業務における客観性の維持を両立させなければならない。
Incorrect
正解: 内部監査人がコンサルティング・サービスを提供する際、IIAの基準では、監査人がマネジメントの責任(意思決定や実装の承認など)を負わない限り、客観性は維持されるとされています。コントロールの設計に関する助言は組織に価値を提供する重要な活動ですが、最終的な決定権をプロジェクトチームに委ねることで、将来そのシステムを監査する際の自己監査による客観性の欠如を防ぐことができます。また、将来の保証業務において客観性が損なわれる可能性がある場合は、個別の検討と適切な開示が必要です。
不正解: プロジェクト期間中の助言を一切拒否するアプローチは、組織のガバナンスやリスク管理を改善するという内部監査の使命を果たしておらず、非効率的です。また、プロジェクトチームのメンバーとして設計や実装を直接担当することは、内部監査人が自ら作成したものを自ら監査する「自己監査」の状態を招き、客観性を著しく損なうため不適切です。報告先をIT部門の責任者のみに限定するアプローチは、内部監査活動の透明性を欠き、取締役会への報告義務や独立性の原則に反します。
ポイント: 内部監査人は、意思決定や実装の責任を負わずに助言を提供することで、コンサルティング・サービスと将来の保証業務における客観性の維持を両立させなければならない。
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Question 20 of 30
20. Question
ある成長著しいフィンテック企業の内部監査部門に所属する監査人は、AML(アンチ・マネーロンダリング)体制の有効性を評価する監査プロジェクトに配属されました。この監査人は、8ヶ月前までコンプライアンス部門のマネージャーとして、現在監査対象となっている取引モニタリングシステム(TMS)の抽出ルールの設計と実装を主導していました。内部監査計画では、このTMSの有効性検証が重要な監査項目として挙げられています。IIAの倫理規定および国際基準に基づき、この監査人が取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIAの「客観性」に関する国際基準および倫理規定では、内部監査人が過去1年以内に直接的な責任を負っていた業務を監査する場合、客観性が損なわれているとみなされます。このシナリオでは、監査人がわずか8ヶ月前まで取引モニタリングシステム(TMS)のルール設計を担当しており、自ら作成した仕組みを評価する「自己監査」の状況に陥るため、客観性を維持することが困難です。したがって、内部監査責任者(CAE)にこの事実を遅滞なく開示し、当該領域の監査から外れるなどの適切な措置を講じることが、専門的実践の中核原則に合致する唯一の正しい行動です。
不正解: 報告書への経歴記載のみで監査を継続する手法は、透明性は高まりますが、監査プロセス自体における客観性の欠如という根本的な問題を解決できません。また、上級監査人による監督やレビューを条件に継続する手法も、1年以内の直接的な業務経験がある場合には不十分であり、原則として回避すべき利益相反とみなされます。さらに、監査人自身の判断で監査範囲を限定して継続することは、組織的な独立性と客観性の管理プロセスを軽視しており、CAEによる適切なリソース配分やリスク評価の機会を奪うことになります。
ポイント: 過去1年以内に直接責任を負っていた業務の監査に従事することは客観性を著しく損なうため、直ちに内部監査責任者に開示し、担当の変更を含む適切な回避措置を講じる必要があります。
Incorrect
正解: IIAの「客観性」に関する国際基準および倫理規定では、内部監査人が過去1年以内に直接的な責任を負っていた業務を監査する場合、客観性が損なわれているとみなされます。このシナリオでは、監査人がわずか8ヶ月前まで取引モニタリングシステム(TMS)のルール設計を担当しており、自ら作成した仕組みを評価する「自己監査」の状況に陥るため、客観性を維持することが困難です。したがって、内部監査責任者(CAE)にこの事実を遅滞なく開示し、当該領域の監査から外れるなどの適切な措置を講じることが、専門的実践の中核原則に合致する唯一の正しい行動です。
不正解: 報告書への経歴記載のみで監査を継続する手法は、透明性は高まりますが、監査プロセス自体における客観性の欠如という根本的な問題を解決できません。また、上級監査人による監督やレビューを条件に継続する手法も、1年以内の直接的な業務経験がある場合には不十分であり、原則として回避すべき利益相反とみなされます。さらに、監査人自身の判断で監査範囲を限定して継続することは、組織的な独立性と客観性の管理プロセスを軽視しており、CAEによる適切なリソース配分やリスク評価の機会を奪うことになります。
ポイント: 過去1年以内に直接責任を負っていた業務の監査に従事することは客観性を著しく損なうため、直ちに内部監査責任者に開示し、担当の変更を含む適切な回避措置を講じる必要があります。
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Question 21 of 30
21. Question
ある成長著しいフィンテック企業の内部監査部門に所属する監査人は、次回のAML(アンチ・マネー・ロンダリング)コンプライアンス体制の有効性評価において、主担当として指名されました。しかし、この監査人は6か月前まで当該企業のAML部門でマネージャーを務めており、現在の取引モニタリング・システムの要件定義と導入を直接主導していました。この状況において、IIAの倫理規定および国際基準に基づき、内部監査部門長(CAE)が取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIA(内部監査人協会)の国際基準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた特定の業務に対して保証業務を提供する場合、客観性が損なわれるとみなされます。このシナリオでは、監査人がわずか6か月前まで当該AML部門のマネージャーであったため、自ら構築・運用したプロセスを評価する「自己監査」のリスクが生じます。組織的な独立性と個人の客観性を維持するためには、当該監査人をこの業務から外し、利害関係のない別の監査人を割り当てることが、規制および倫理的観点から最も適切な対応です。
不正解: 他のシニア監査人による査閲を行うという対応は、1年以内という明確な期間制限がある中では、客観性の欠如を補完する手段として不十分です。また、AML部門内の特定のサブプロセスに限定して監査を行う場合でも、過去のマネージャーとしての立場が組織文化や人間関係を通じて判断に影響を及ぼす可能性が高いため、リスクを完全に排除できません。被監査部門の責任者に同意を求めるという手法は、監査の独立性を被監査側の意向に委ねることになり、内部監査憲章および倫理規定に反する不適切なプロセスです。
ポイント: 内部監査人は、過去1年以内に自らが直接的な責任を負っていた業務の監査に関与してはならず、客観性の欠如を回避するために適切な人員の分離が不可欠である。
Incorrect
正解: IIA(内部監査人協会)の国際基準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた特定の業務に対して保証業務を提供する場合、客観性が損なわれるとみなされます。このシナリオでは、監査人がわずか6か月前まで当該AML部門のマネージャーであったため、自ら構築・運用したプロセスを評価する「自己監査」のリスクが生じます。組織的な独立性と個人の客観性を維持するためには、当該監査人をこの業務から外し、利害関係のない別の監査人を割り当てることが、規制および倫理的観点から最も適切な対応です。
不正解: 他のシニア監査人による査閲を行うという対応は、1年以内という明確な期間制限がある中では、客観性の欠如を補完する手段として不十分です。また、AML部門内の特定のサブプロセスに限定して監査を行う場合でも、過去のマネージャーとしての立場が組織文化や人間関係を通じて判断に影響を及ぼす可能性が高いため、リスクを完全に排除できません。被監査部門の責任者に同意を求めるという手法は、監査の独立性を被監査側の意向に委ねることになり、内部監査憲章および倫理規定に反する不適切なプロセスです。
ポイント: 内部監査人は、過去1年以内に自らが直接的な責任を負っていた業務の監査に関与してはならず、客観性の欠如を回避するために適切な人員の分離が不可欠である。
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Question 22 of 30
22. Question
ある成長著しいFintech企業の内部監査部門に所属する監査人は、10ヶ月前までコンプライアンス部門のプロジェクトチームの一員として、新しいAML取引モニタリングシステムの設計と導入に深く関与していました。現在、年次内部監査計画に基づき、このシステムの運用有効性を評価する監査エンゲージメントの主担当者に指名されました。この監査人はシステムの仕様を熟知しており、効率的な監査が可能であると考えています。IIAの倫理規定および「国際内部監査職務専門的実施の基準」に照らし、客観性を維持するためにこの監査人が取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIAの「国際内部監査職務専門的実施の基準」1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務について保証業務を行う場合、客観性が損なわれていると判断されます。このシナリオでは、監査人がシステムの導入に関与してから10ヶ月しか経過しておらず、1年間の待機期間を満たしていません。したがって、客観性の侵害の可能性を内部監査責任者(CAE)に開示し、担当を外れるなどの適切な措置を講じることが、倫理規定および専門的実施基準における誠実性と客観性の維持に直結します。
不正解: 専門知識を理由に自己の客観性に問題がないと宣言して監査を継続するアプローチは、外観上の客観性を著しく損なうため不適切です。また、予備調査の範囲を拡大して報告書に明記する手法や、外部コンサルタントの評価をレビューする形式に変更する手法は、依然として過去の自分たちの成果物を評価する「自己監査」のバイアスを排除できず、1年間の待機期間という明確な基準に違反しています。これらの代替案は、根本的な客観性の侵害を解決するものではありません。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接関与した業務を監査することは客観性の侵害とみなされるため、速やかに内部監査責任者に報告し、適切な回避措置を講じる必要があります。
Incorrect
正解: IIAの「国際内部監査職務専門的実施の基準」1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務について保証業務を行う場合、客観性が損なわれていると判断されます。このシナリオでは、監査人がシステムの導入に関与してから10ヶ月しか経過しておらず、1年間の待機期間を満たしていません。したがって、客観性の侵害の可能性を内部監査責任者(CAE)に開示し、担当を外れるなどの適切な措置を講じることが、倫理規定および専門的実施基準における誠実性と客観性の維持に直結します。
不正解: 専門知識を理由に自己の客観性に問題がないと宣言して監査を継続するアプローチは、外観上の客観性を著しく損なうため不適切です。また、予備調査の範囲を拡大して報告書に明記する手法や、外部コンサルタントの評価をレビューする形式に変更する手法は、依然として過去の自分たちの成果物を評価する「自己監査」のバイアスを排除できず、1年間の待機期間という明確な基準に違反しています。これらの代替案は、根本的な客観性の侵害を解決するものではありません。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接関与した業務を監査することは客観性の侵害とみなされるため、速やかに内部監査責任者に報告し、適切な回避措置を講じる必要があります。
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Question 23 of 30
23. Question
ある急成長中のフィンテック企業において、最高技術責任者(CTO)が内部監査部門に対し、来月導入予定の新しいAML取引モニタリングシステムのアルゴリズム設計について、助言とレビューを依頼しました。内部監査憲章では、監査活動の独立性と客観性の維持が明記されています。この状況において、内部監査人がIIAの国際基準および倫理規定を遵守しながら提供すべき、最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: 内部監査人は、組織のガバナンス、リスク管理、およびコントロールのプロセスを改善するために、保証業務だけでなくコンサルティング・サービスを提供することが認められています。IIAの国際基準によれば、監査人が設計段階で助言を行うことは、将来の保証業務における客観性を損なうリスクを管理しつつ、組織に価値を付加する有効な手段です。ただし、独立性と客観性を維持するためには、監査人がシステムの設計、実装、または運用に関する管理職としての意思決定や責任を負わないことが不可欠な条件となります。
不正解: システムが稼働するまで一切の関与を拒否するアプローチは、リスクの早期発見や予防的コントロールの構築という内部監査の付加価値を制限してしまいます。また、アルゴリズムの具体的な閾値を設定し、設計を正式に承認する行為は、監査人が実質的に管理職の機能を遂行することになり、将来そのシステムを監査する際の客観性を著しく損なうため不適切です。取締役会からの指示を待つという対応は、通常の業務範囲内であるコンサルティング依頼に対して過度に官僚的であり、機動的なリスク対応を妨げる結果となります。
ポイント: 内部監査人はコンサルティングを通じて助言を提供できるが、独立性を保つために管理職としての意思決定や責任を負ってはならない。
Incorrect
正解: 内部監査人は、組織のガバナンス、リスク管理、およびコントロールのプロセスを改善するために、保証業務だけでなくコンサルティング・サービスを提供することが認められています。IIAの国際基準によれば、監査人が設計段階で助言を行うことは、将来の保証業務における客観性を損なうリスクを管理しつつ、組織に価値を付加する有効な手段です。ただし、独立性と客観性を維持するためには、監査人がシステムの設計、実装、または運用に関する管理職としての意思決定や責任を負わないことが不可欠な条件となります。
不正解: システムが稼働するまで一切の関与を拒否するアプローチは、リスクの早期発見や予防的コントロールの構築という内部監査の付加価値を制限してしまいます。また、アルゴリズムの具体的な閾値を設定し、設計を正式に承認する行為は、監査人が実質的に管理職の機能を遂行することになり、将来そのシステムを監査する際の客観性を著しく損なうため不適切です。取締役会からの指示を待つという対応は、通常の業務範囲内であるコンサルティング依頼に対して過度に官僚的であり、機動的なリスク対応を妨げる結果となります。
ポイント: 内部監査人はコンサルティングを通じて助言を提供できるが、独立性を保つために管理職としての意思決定や責任を負ってはならない。
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Question 24 of 30
24. Question
ある成長中のフィンテック企業において、経営陣から内部監査部門に対し、新しく導入予定のAML(マネー・ローンダリング防止)取引モニタリングシステムの設計フェーズにアドバイザーとして参加するよう要請がありました。このシステムは、将来的に内部監査の対象となる重要な管理態勢の一部です。内部監査責任者(CAE)は、IIAの基準および倫理規定に基づき、独立性と客観性を維持しつつ、組織に価値を提供するためにどのように対応すべきですか。
Correct
正解: 内部監査人は、IIA(内部監査人協会)の基準に基づき、アシュアランス業務だけでなくコンサルティング・サービスを通じて組織に価値を提供することが期待されています。新システムの設計フェーズにアドバイザーとして関与することは、コントロールの不備を未然に防ぐ観点から有益ですが、内部監査人が設計の最終決定や承認といった「管理職としての責任」を負ってしまうと、将来そのシステムを監査する際の客観性が損なわれます。したがって、助言に留め、意思決定には関与しないという境界線を明確にすることが、独立性と客観性を維持するための正しいアプローチです。
不正解: 設計フェーズへの関与を完全に拒否するアプローチは、組織のリスクを早期に軽減する機会を損失し、内部監査の使命である「組織の価値の付加」を十分に果たせません。一方で、プロジェクトチームの正式なメンバーとして設計・実装の責任を共有したり、直接指揮を執ったりするアプローチは、自己監査の状況(自ら作ったものを自ら監査する)を生み出し、客観性を著しく損なうため不適切です。また、外部監査人や規制当局に判断を委ねることは、内部監査憲章に基づきCAEが自ら判断すべきガバナンス上の責任を放棄しており、専門職としての適切な注意を欠いています。
ポイント: 内部監査人は、管理職としての意思決定を避けることで客観性を維持しつつ、コンサルティング活動を通じてシステムの設計段階から組織に価値を提供することができる。
Incorrect
正解: 内部監査人は、IIA(内部監査人協会)の基準に基づき、アシュアランス業務だけでなくコンサルティング・サービスを通じて組織に価値を提供することが期待されています。新システムの設計フェーズにアドバイザーとして関与することは、コントロールの不備を未然に防ぐ観点から有益ですが、内部監査人が設計の最終決定や承認といった「管理職としての責任」を負ってしまうと、将来そのシステムを監査する際の客観性が損なわれます。したがって、助言に留め、意思決定には関与しないという境界線を明確にすることが、独立性と客観性を維持するための正しいアプローチです。
不正解: 設計フェーズへの関与を完全に拒否するアプローチは、組織のリスクを早期に軽減する機会を損失し、内部監査の使命である「組織の価値の付加」を十分に果たせません。一方で、プロジェクトチームの正式なメンバーとして設計・実装の責任を共有したり、直接指揮を執ったりするアプローチは、自己監査の状況(自ら作ったものを自ら監査する)を生み出し、客観性を著しく損なうため不適切です。また、外部監査人や規制当局に判断を委ねることは、内部監査憲章に基づきCAEが自ら判断すべきガバナンス上の責任を放棄しており、専門職としての適切な注意を欠いています。
ポイント: 内部監査人は、管理職としての意思決定を避けることで客観性を維持しつつ、コンサルティング活動を通じてシステムの設計段階から組織に価値を提供することができる。
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Question 25 of 30
25. Question
あるフィンテック企業の内部監査人が、6ヶ月前までAMLコンプライアンス部門のマネージャーを務めていました。現在、この監査人は、自身が設計・導入に深く関与したAML取引モニタリングシステムの有効性を評価する監査プロジェクトのリーダーに任命されました。IIAの倫理規定および独立性と客観性に関する基準に基づき、この状況における最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: IIAの「国際内部監査職務専門実施フレームワーク(IPPF)」および倫理規定によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務を監査する場合、客観性が損なわれると見なされます。本シナリオでは、監査人がわずか6ヶ月前まで当該部門のマネージャーとしてシステムの設計・導入に直接関与していたため、自己監査のリスクが生じ、公正な評価が期待できません。したがって、この事実を最高監査責任者(CAE)に開示し、監査業務の割り当てを変更することが、客観性を維持するための適切な実務上の対応となります。
不正解: 専門知識を理由に監査を継続するアプローチは、効率性は高まるかもしれませんが、客観性の欠如という根本的な倫理的問題を無視しています。また、監査人本人が主観的に「客観性を維持できる」と判断して報告を怠ることは、基準で定められた開示義務に違反します。監査範囲を限定して一部の評価を避ける手法も、監査全体の整合性を損なう可能性があり、1年以内の業務責任という明確な客観性の侵害に対する適切な解決策とは言えません。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に責任を持っていた業務の監査に従事することは客観性の侵害にあたるため、必ず最高監査責任者に報告し、適切な回避措置を講じる必要がある。
Incorrect
正解: IIAの「国際内部監査職務専門実施フレームワーク(IPPF)」および倫理規定によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務を監査する場合、客観性が損なわれると見なされます。本シナリオでは、監査人がわずか6ヶ月前まで当該部門のマネージャーとしてシステムの設計・導入に直接関与していたため、自己監査のリスクが生じ、公正な評価が期待できません。したがって、この事実を最高監査責任者(CAE)に開示し、監査業務の割り当てを変更することが、客観性を維持するための適切な実務上の対応となります。
不正解: 専門知識を理由に監査を継続するアプローチは、効率性は高まるかもしれませんが、客観性の欠如という根本的な倫理的問題を無視しています。また、監査人本人が主観的に「客観性を維持できる」と判断して報告を怠ることは、基準で定められた開示義務に違反します。監査範囲を限定して一部の評価を避ける手法も、監査全体の整合性を損なう可能性があり、1年以内の業務責任という明確な客観性の侵害に対する適切な解決策とは言えません。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に責任を持っていた業務の監査に従事することは客観性の侵害にあたるため、必ず最高監査責任者に報告し、適切な回避措置を講じる必要がある。
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Question 26 of 30
26. Question
ある成長著しいフィンテック企業の内部監査人に、コンプライアンス部門が運用するAMLモニタリングシステムの有効性を評価する監査業務が割り当てられました。しかし、この監査人は10ヶ月前までコンプライアンス部門のリーダーを務めており、当該システムの要件定義およびベンダー選定プロジェクトを主導していました。この状況において、内部監査人がIIAの専門的実施基準および倫理規定に従って取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIAの「国際内部監査職務専門的実施フレームワーク(IPPF)」の基準1120および1130によると、内部監査人は、過去1年以内に自らが責任を負っていた、または直接関与していた業務を監査する場合、客観性が損なわれているとみなされます。このシナリオでは、監査人が当該システムの導入に関与してから10ヶ月しか経過していないため、客観性の欠如が強く疑われます。したがって、監査人はこの事実を直ちに監査最高責任者(CAE)に報告し、担当の変更や適切な保護措置を仰ぐことが、倫理規定および専門的基準に基づいた最も適切な行動です。
不正解: 1年(12ヶ月)という基準期間を経過していないにもかかわらず、自己判断で客観性が維持されているとみなして監査を継続することは、基準に対する重大な違反となります。また、報告書の作成のみを担当したり、現場作業を他者に任せたりする分担案も、最終的な監査意見の形成に過去の当事者が関与するリスクを排除できないため不十分です。過去の知識を効率性に活用できるという主張は、自己監査(セルフレビュー)の脅威を正当化する理由にはならず、監査結果の信頼性と独立性を損なう結果を招きます。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接関与した業務を監査する場合、客観性の欠如をCAEに報告し、適切な回避措置を講じなければならない。
Incorrect
正解: IIAの「国際内部監査職務専門的実施フレームワーク(IPPF)」の基準1120および1130によると、内部監査人は、過去1年以内に自らが責任を負っていた、または直接関与していた業務を監査する場合、客観性が損なわれているとみなされます。このシナリオでは、監査人が当該システムの導入に関与してから10ヶ月しか経過していないため、客観性の欠如が強く疑われます。したがって、監査人はこの事実を直ちに監査最高責任者(CAE)に報告し、担当の変更や適切な保護措置を仰ぐことが、倫理規定および専門的基準に基づいた最も適切な行動です。
不正解: 1年(12ヶ月)という基準期間を経過していないにもかかわらず、自己判断で客観性が維持されているとみなして監査を継続することは、基準に対する重大な違反となります。また、報告書の作成のみを担当したり、現場作業を他者に任せたりする分担案も、最終的な監査意見の形成に過去の当事者が関与するリスクを排除できないため不十分です。過去の知識を効率性に活用できるという主張は、自己監査(セルフレビュー)の脅威を正当化する理由にはならず、監査結果の信頼性と独立性を損なう結果を招きます。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接関与した業務を監査する場合、客観性の欠如をCAEに報告し、適切な回避措置を講じなければならない。
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Question 27 of 30
27. Question
あるフィンテック企業の内部監査部門に所属する監査人が、半年前まで自身が責任者として構築・運用に携わっていたAMLトランザクション・モニタリング・システムの有効性を評価するアシュアランス業務の担当者に指名されました。この監査人は当該システムの専門知識が豊富であり、効率的な監査が期待されています。この状況において、IIA(内部監査人協会)の「独立性と客観性」に関する基準に基づいた最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: IIA(内部監査人協会)の国際基準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた特定の業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれていると推定されると明確に規定されています。このシナリオでは、監査人がわずか6ヶ月前まで当該システムの責任者であったため、客観性を維持するために、その監査人を当該アシュアランス業務から外し、別の人員を割り当てることが基準に準拠した唯一の適切な対応となります。
不正解: 別の監査人による査読を行うという対応は、客観性が損なわれているという推定を解消するものではなく、基準が定める1年間の待機期間を遵守していません。コンサルティング・サービスとして参画する案は、アシュアランス業務としての独立性を担保できず、将来的な監査の客観性をさらに阻害する可能性があります。取締役会の承認を得るという対応も、基準で定められた具体的な期間制限を回避するための正当な理由にはならず、組織全体のガバナンスに対する信頼を損なう恐れがあります。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接的な責任を負っていた業務のアシュアランスを行うことは、客観性の侵害と見なされるため、担当者の変更などの適切な措置を講じる必要があります。
Incorrect
正解: IIA(内部監査人協会)の国際基準1130.A1では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた特定の業務に対してアシュアランス業務を行う場合、客観性が損なわれていると推定されると明確に規定されています。このシナリオでは、監査人がわずか6ヶ月前まで当該システムの責任者であったため、客観性を維持するために、その監査人を当該アシュアランス業務から外し、別の人員を割り当てることが基準に準拠した唯一の適切な対応となります。
不正解: 別の監査人による査読を行うという対応は、客観性が損なわれているという推定を解消するものではなく、基準が定める1年間の待機期間を遵守していません。コンサルティング・サービスとして参画する案は、アシュアランス業務としての独立性を担保できず、将来的な監査の客観性をさらに阻害する可能性があります。取締役会の承認を得るという対応も、基準で定められた具体的な期間制限を回避するための正当な理由にはならず、組織全体のガバナンスに対する信頼を損なう恐れがあります。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接的な責任を負っていた業務のアシュアランスを行うことは、客観性の侵害と見なされるため、担当者の変更などの適切な措置を講じる必要があります。
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Question 28 of 30
28. Question
ある大手フィンテック企業の内部監査部門に所属する監査人が、AML(マネー・ローンダリング防止)体制の有効性評価を担当することになりました。しかし、この監査人は8ヶ月前までコンプライアンス部門のAML責任者として勤務しており、現在運用されている取引モニタリングシステムの設計と導入を直接主導していました。この状況において、IIA(内部監査人協会)の倫理規定および専門的実施の国際基準に基づき、内部監査活動の客観性を維持するために取るべき最も適切な対応はどれですか。
Correct
正解: IIA(内部監査人協会)の専門的実施の国際基準(基準1130.A1)では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務について保証業務を行う場合、客観性が損なわれると見なされます。本シナリオでは、監査人がわずか8ヶ月前までAML責任者としてシステムの設計・導入を主導しており、自らの仕事を評価する「自己監査」の状況に陥るため、客観的な評価が不可能です。したがって、当該監査人を業務から外し、過去1年間に当該業務に関与していない別の監査人をアサインすることが、基準に準拠した唯一の適切な対応となります。
不正解: 報告書への開示と外部レビューを組み合わせる手法は、透明性を高める努力としては評価されますが、基準が定める「1年間の待機期間」という明確な要件を無視しており、客観性の欠如を根本的に解決できません。また、設計以外のプロセスに限定して監査を行う手法も、過去の部門責任者としての心理的バイアスや影響力を排除しきれないため不適切です。さらに、監査責任者による査閲の厳格化は、個人の客観性が損なわれている状況を前提とした事後的な対策に過ぎず、監査の独立性と信頼性を担保するための組織的な措置としては不十分です。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接的な責任を負っていた業務の監査に従事することは、客観性の著しい侵害となるため、当該業務の割り当てを回避しなければならない。
Incorrect
正解: IIA(内部監査人協会)の専門的実施の国際基準(基準1130.A1)では、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務について保証業務を行う場合、客観性が損なわれると見なされます。本シナリオでは、監査人がわずか8ヶ月前までAML責任者としてシステムの設計・導入を主導しており、自らの仕事を評価する「自己監査」の状況に陥るため、客観的な評価が不可能です。したがって、当該監査人を業務から外し、過去1年間に当該業務に関与していない別の監査人をアサインすることが、基準に準拠した唯一の適切な対応となります。
不正解: 報告書への開示と外部レビューを組み合わせる手法は、透明性を高める努力としては評価されますが、基準が定める「1年間の待機期間」という明確な要件を無視しており、客観性の欠如を根本的に解決できません。また、設計以外のプロセスに限定して監査を行う手法も、過去の部門責任者としての心理的バイアスや影響力を排除しきれないため不適切です。さらに、監査責任者による査閲の厳格化は、個人の客観性が損なわれている状況を前提とした事後的な対策に過ぎず、監査の独立性と信頼性を担保するための組織的な措置としては不十分です。
ポイント: 内部監査人が過去1年以内に直接的な責任を負っていた業務の監査に従事することは、客観性の著しい侵害となるため、当該業務の割り当てを回避しなければならない。
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Question 29 of 30
29. Question
フィンテック企業の内部監査人が、AMLコンプライアンス部門の監査を実施しています。この監査人は2年前までコンプライアンス部門のシニアスタッフとして勤務しており、現在監査対象となっている取引モニタリング・システムのアルゴリズム設計に深く関与していました。IIAの倫理規定および内部監査の専門的実施の国際基準に照らし、この状況で監査人が取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIAの倫理規定における客観性の原則に基づき、内部監査人は自らの判断に影響を及ぼす可能性のある活動や関係への関与を避けなければなりません。過去に自身が設計や運用に直接関与した業務を監査することは、自己監査のリスクを生じさせ、客観性が損なわれているとみなされます。国際基準では、過去1年以内に責任を持っていた業務を監査する場合、客観性が損なわれていると判断されますが、1年を超えていても実質的なバイアスが懸念される場合は、監査責任者に開示し、適切な対応を決定することが義務付けられています。
不正解: 2年以上経過していることを理由に自己判断で監査を継続するアプローチは、実質的な客観性の欠如を見落とすリスクがあり不適切です。また、設計資料を確認しないという手法をとっても、自身の過去の成果物を評価するという構造的な問題は解決されません。さらに、監査人がシステムの脆弱性を自ら修正するような提案を行うことは、監査の独立性をさらに損ない、コンサルティング業務と保証業務の境界を曖昧にするため、倫理規定および基準に反します。
ポイント: 内部監査人は、客観性が損なわれる、あるいは損なわれていると疑われる状況に直面した際、直ちに監査責任者に事実を開示し、適切な措置を講じなければならない。
Incorrect
正解: IIAの倫理規定における客観性の原則に基づき、内部監査人は自らの判断に影響を及ぼす可能性のある活動や関係への関与を避けなければなりません。過去に自身が設計や運用に直接関与した業務を監査することは、自己監査のリスクを生じさせ、客観性が損なわれているとみなされます。国際基準では、過去1年以内に責任を持っていた業務を監査する場合、客観性が損なわれていると判断されますが、1年を超えていても実質的なバイアスが懸念される場合は、監査責任者に開示し、適切な対応を決定することが義務付けられています。
不正解: 2年以上経過していることを理由に自己判断で監査を継続するアプローチは、実質的な客観性の欠如を見落とすリスクがあり不適切です。また、設計資料を確認しないという手法をとっても、自身の過去の成果物を評価するという構造的な問題は解決されません。さらに、監査人がシステムの脆弱性を自ら修正するような提案を行うことは、監査の独立性をさらに損ない、コンサルティング業務と保証業務の境界を曖昧にするため、倫理規定および基準に反します。
ポイント: 内部監査人は、客観性が損なわれる、あるいは損なわれていると疑われる状況に直面した際、直ちに監査責任者に事実を開示し、適切な措置を講じなければならない。
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Question 30 of 30
30. Question
あなたは大手Fintech企業の内部監査人です。半年前までコンプライアンス部門のプロジェクトチームに所属し、新しいAML取引モニタリングシステムのロジック設計に深く関与していました。現在、内部監査部門に異動したあなたに対し、監査責任者から当該システムの有効性評価の主担当として監査を実施するよう指示がありました。IIAの「独立性と客観性」に関する基準に基づき、あなたが取るべき最も適切な行動はどれですか。
Correct
正解: IIAの国際基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務を評価する場合、客観性が損なわれているとみなされます。本シナリオでは、監査人が6ヶ月前までシステムの設計に関与していたため、自己監査のバイアスが生じる可能性が極めて高い状態にあります。したがって、監査人はこの事実を直ちに監査責任者に報告し、担当の変更や、客観性を維持するための適切な保護措置(別の監査人によるレビューの強化など)を講じる必要があります。これは倫理規定における「客観性」を維持するための必須のプロセスです。
不正解: 専門知識の活用を理由に監査を継続するアプローチは、自己の成果物を評価することによるバイアスを無視しており、客観性の基準に違反します。また、組織的な独立性が確保されていても、個人の客観性が損なわれている場合は監査の信頼性が担保されません。元上司に承認を得る行為は、むしろ独立性をさらに危うくする不適切な対応です。1年間の待機期間を設けるという考え方は基準に沿っていますが、単に延期を提案するのではなく、現在の状況を正式に開示し、組織としてのリスク判断を仰ぐことがプロフェッショナルとしての正しい手順です。
ポイント: 過去1年以内に実務上の責任があった領域の監査に従事することは、個人の客観性を損なうとみなされるため、適切な開示と保護措置の適用が不可欠です。
Incorrect
正解: IIAの国際基準1130.A1によれば、内部監査人が過去1年以内に責任を負っていた業務を評価する場合、客観性が損なわれているとみなされます。本シナリオでは、監査人が6ヶ月前までシステムの設計に関与していたため、自己監査のバイアスが生じる可能性が極めて高い状態にあります。したがって、監査人はこの事実を直ちに監査責任者に報告し、担当の変更や、客観性を維持するための適切な保護措置(別の監査人によるレビューの強化など)を講じる必要があります。これは倫理規定における「客観性」を維持するための必須のプロセスです。
不正解: 専門知識の活用を理由に監査を継続するアプローチは、自己の成果物を評価することによるバイアスを無視しており、客観性の基準に違反します。また、組織的な独立性が確保されていても、個人の客観性が損なわれている場合は監査の信頼性が担保されません。元上司に承認を得る行為は、むしろ独立性をさらに危うくする不適切な対応です。1年間の待機期間を設けるという考え方は基準に沿っていますが、単に延期を提案するのではなく、現在の状況を正式に開示し、組織としてのリスク判断を仰ぐことがプロフェッショナルとしての正しい手順です。
ポイント: 過去1年以内に実務上の責任があった領域の監査に従事することは、個人の客観性を損なうとみなされるため、適切な開示と保護措置の適用が不可欠です。